「AIに頼めばホームページはすぐ作れるのでは」と考える方が増えています。実際、AIを使えば文章・画像・レイアウトまで含めたサイトを短時間で形にできます。一方で、AIで作ったサイトがそのまま集客や問い合わせにつながるとは限りません。結論として、AIは「早く形にする」作業に強く、「誰に何を伝えて成果を出すか」の設計は人が担う必要があります。この記事では、AIでホームページを作る方法と限界を整理し、制作会社に頼む場合との比較と判断基準を解説します。
AIでホームページは作れるが、成果の設計は人が担う
この記事の要点
- AIでホームページを作る方法は、サイト作成サービスのAI機能、文章や画像を作るAIとノーコードの組み合わせ、AIにコードを書かせる方法の3つ。
- AIは下書きの文章・画像・レイアウトを短時間で作るのが得意。
- 誰に向けたサイトか、何を強みとして伝えるか、問い合わせにつなげる導線をどうするかは、人が決める必要がある。
名刺代わりの小さなサイトや、検証のための仮のページならAIだけでも十分に作れます。会社の顔となるコーポレートサイトや、集客・採用の成果を求めるサイトでは、AIを道具として使いながらも、設計は人が行う進め方が現実的です。
AIでホームページを作る3つの方法
AIを使ったホームページ制作には、大きく3つの方法があります。必要な知識と自由度がそれぞれ異なります。
サイト作成サービスのAI機能を使う
サイト作成サービスの中には、業種や目的を入力するだけで、ページ構成・文章・画像を自動で用意する機能を持つものがあります。たとえばWixは、2023年に文章で意図を伝えるとサイト全体を生成する機能を発表しました。専門知識がなくても始めやすいのが特徴で、生成後はサービスの編集画面で修正します。
文章・画像を作るAIとノーコードツールを組み合わせる
ChatGPTやClaudeなどの対話型AIで構成案や原稿を作り、画像生成AIで素材を用意し、ノーコードツールで組み立てる方法です。工程ごとに人が確認できるため、内容をコントロールしやすくなります。ノーコードツールの特徴はノーコードでのWebサイト制作で詳しく解説しています。
AIにコードを書かせて作る
AIに指示を出してHTMLやプログラムを書かせ、サイトを作る方法です。デザインや機能の自由度は高い一方で、公開の手順、サーバーの設定、不具合の修正などに一定の技術知識が必要です。
方法 | 必要な知識 | 自由度 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
サイト作成サービスのAI機能 | ほぼ不要 | 低〜中 | 小規模な店舗・個人のサイト |
対話型AI+ノーコード | 基本的なツール操作 | 中 | LPや数ページの事業サイト |
AIにコードを書かせる | Webの技術知識 | 高 | 独自の機能やデザインが必要なサイト |
AIに任せられること・任せにくいこと
AIが得意なのは、決まった方向性に沿って素早く量を作ることです。方向性そのものを決める作業や、自社の事実に基づく内容は、人が担う必要があります。
任せやすいこと
- ページ構成のたたき台づくり
- 文章の下書きや言い換え
- イメージ画像やアイコンの作成
- デザインの複数案の作成
任せにくいこと
- 誰に向けたサイトか、何を強みにするかの判断
- 実績・料金・社員の声など自社の事実
- 問い合わせや採用につなげる導線の設計
- 公開後の改善と運用
とくに注意したいのは、AIが作る文章が「どの会社にも当てはまる内容」になりやすい点です。実際の実績や数字、顧客の声が入らないと、読み手には違いが伝わりません。また、AIはもっともらしい誤りを書くことがあるため、事実関係の確認は欠かせません。
AIで作る場合と制作会社に頼む場合の比較
AIで自作する場合と制作会社に依頼する場合の違いを、主な項目で比較します。
項目 | AIで自作する | 制作会社に依頼する |
|---|---|---|
費用 | ツールの月額料金が中心で安い | 設計・デザイン・実装の費用がかかる |
公開までの期間 | 数時間〜数日 | 数週間〜数か月 |
独自性 | テンプレートに近い仕上がりになりやすい | 強みや印象に合わせて設計できる |
集客・成果の設計 | 自分で考える必要がある | 目的から逆算した構成・導線を提案してもらえる |
品質の確認 | 誤りや表現のチェックを自分で行う | 専門家が確認する |
運用・改善 | 自分で続ける | 保守や改善を任せることもできる |
制作会社に依頼する場合の費用は、ページ数や機能で大きく変わります。目安はコーポレートサイト制作の費用相場で整理しています。
AIで作るべきか、依頼すべきか。目的に合わせた進め方を一緒に整理します。
AIで作るのが向くケース・向かないケース
どちらを選ぶかは、サイトに求める役割で判断します。
AIで作るのが向くケース
- 開業直後で、まず連絡先と事業内容が分かるページがあればよい。
- 新しいサービスの反応を試すため、短期間で仮のページを用意したい。
- 社内に、文章や画像を確認・修正できる担当者がいる。
制作会社に頼むのが向くケース
- 問い合わせ、採用応募など、サイトに明確な成果を求めている。
- 競合が多く、他社との違いを伝える設計が必要。
- 会社の信頼を左右するコーポレートサイトや、ブランドの印象を大切にしたい。
- 公開後も更新や改善を継続したいが、社内に担当者がいない。
どちらか一方に決める必要はありません。構成案や原稿の下書きをAIで用意してから制作会社に相談すると、打ち合わせが具体的になり、進行もスムーズになります。
AIでホームページを作るときの注意点
- 事実の確認:AIが書いた会社情報・料金・実績は、必ず実際の内容と照らし合わせる。
- 画像の権利:生成した画像の利用条件は、使うサービスの規約で確認する。
- 表示の確認:スマートフォンでの見え方や、問い合わせフォームが正しく届くかを公開前に試す。
- 検索への対応:ページのタイトルや説明文、表示速度など、検索で見つけてもらうための設定も忘れずに行う。
まとめ
- AIでホームページを作る方法は、サイト作成サービスのAI機能、対話型AIとノーコードの組み合わせ、AIにコードを書かせる方法の3つ。
- AIは下書きを早く作るのが得意で、方向性の判断や自社の事実は人が担う。
- 小規模なサイトや検証用ならAI、成果を求めるサイトは制作会社への依頼が向く。
- AIで下書きを作ってから相談する、という組み合わせも有効。
依頼する場合の進め方はホームページ制作の流れ、依頼先の選び方はWeb制作会社の選び方を参考にしてください。サイト制作のご相談はサービス一覧からご確認いただけます。



