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バナーデザインの作り方|クリック率を高める構成と配色のコツ
制作Tips

バナーデザインの作り方|クリック率を高める構成と配色のコツ

#Web制作
公開日 2026.09.08更新日 2026.09.08
監修者 鹿又勇太
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この記事の要点

  • バナーの成果は、載せる情報の「優先順位」をどう設計するかでほぼ決まります。
  • 作り方は、目的・ターゲット・掲載面を決めてから、7つのステップで進めると迷いません。
  • 配色・文字サイズ・余白の3点を整えるだけで、視認性とクリックのされやすさは大きく変わります。

バナーデザインで成果を分けるのは「情報の優先順位」

クリックされるバナーとされないバナーの差は、装飾の華やかさではなく、載せる情報の優先順位を設計できているかどうかにあります。バナーは0.5秒ほどの一瞬で読み飛ばされる前提の媒体です。その一瞬で「誰の・何の役に立つのか」が伝わらなければ、どれだけ作り込んでも効果は出ません。

具体的には、伝えたい要素を「最優先で見せる1つ」「補足する2〜3つ」「なくてもよいもの」に仕分けし、最優先の要素を最も大きく・最もコントラストの高い状態で配置します。この記事では、この考え方を軸に、制作前の準備から手順、配色や文字のコツ、掲載面別のサイズ、よくある失敗までを順に解説します。

バナーデザインとは

バナーデザインとは、Web広告やサイト内の誘導枠に表示する画像を、特定の行動(クリックや申し込み)を促す目的で設計することです。単なる画像装飾ではなく、限られた面積の中で情報を取捨選択し、読み手を次のページへ動かすための設計作業を指します。

用途によって、大きく次の3種類に分けられます。

  • 広告バナー:Googleディスプレイ広告やSNS広告など、外部の媒体に配信して新しい訪問者を集める用途。
  • サイト内バナー:自社サイトのトップやサイドに置き、キャンペーンや資料請求など特定ページへ誘導する用途。
  • SNS投稿・サムネイル:投稿画像や動画のサムネイルとして、タイムライン上で目を止めてもらう用途。

同じ「バナー」でも、広告用は初見の相手に向けて要素を絞り、サイト内用は関心のある相手に向けて具体的な内容まで書ける、という違いがあります。用途を混同すると要素が過不足になります。

制作前に決めておく3つの前提

デザインに入る前に、次の3点を言葉にしておくと、判断のたびに迷わなくなります。ここが曖昧なまま作り始めると、後から要素を足し続けて情報過多のバナーになりがちです。

  1. 目的(何をしてほしいか):クリックの先で起こしたい行動を1つに絞ります。「資料をダウンロードしてもらう」「セミナーに申し込んでもらう」など、動詞で具体化します。
  2. ターゲット(誰に見せるか):相手が抱える課題と、その課題を今どのくらい認識しているかを1文で書きます。認識が浅い相手には課題の提示から、強い相手には解決策や価格の提示から入ります。読み手理解の考え方はUI/UXデザインとはの記事も参考になります。
  3. 掲載面(どこに出すか):媒体とサイズを先に決めます。表示される場所によって適切な縦横比・文字量・トーンが変わるため、面が決まらないとレイアウトを固定できません。

クリックされるバナーの作り方(7ステップ)

前提が固まったら、次の順で進めます。工程を飛ばさず上流から決めることで、手戻りを減らせます。

  1. キャッチコピーを1つに決める:最優先で伝える一言を先に確定します。「読み手の得」か「具体的な数字」を入れると伝わりやすくなります。
  2. 要素を仕分けする:コピー・補足文・画像・ロゴ・ボタンを、優先度の高い順に並べ替えます。優先度が低いものは思い切って削ります。
  3. レイアウトの型を選ぶ:「左に文字・右に画像」「上に画像・下に文字」など、視線が自然に流れる型を選びます。要素の位置は型に沿わせます。
  4. 配色を決める:背景・文字・ボタンの3役に色を割り当て、ボタンだけ目立つ色にします。使う色は原則3色までに抑えます。
  5. 文字組みを整える:最重要のコピーを最も大きくし、補足はその半分以下のサイズにします。フォントは1〜2種類までに絞ります。
  6. ボタン(誘導要素)を作る:クリックできると分かる形にし、「無料で試す」など行動が具体的に伝わる言葉を入れます。
  7. 縮小表示で確認する:実際の表示サイズまで縮小し、コピーが読めるか、ボタンが見つかるかを確認します。読めなければ要素を減らします。

7ステップの中で最も重要なのは、ステップ2の「仕分け」です。要素を減らす判断が、視認性と伝達力を同時に高めます。

バナーの型や配色の考え方は、資料でも体系的にまとめています。

資料をダウンロードする

伝わりやすくする配色・文字・レイアウトのコツ

細部の質は、次の3要素を整えるだけで安定します。感覚ではなく基準で判断できるようにしておきます。

配色は「3色・役割分担・コントラスト」で考える

色は「背景色・文字色・アクセント色(ボタン)」の3役に割り当てます。アクセント色は他の2色と明度差をつけ、ボタンが背景に埋もれないようにします。文字と背景のコントラストが弱いと、縮小時に一気に読みにくくなります。色選びの基本はWebサイトの配色の決め方の考え方がそのまま応用できます。

文字は「大・中・小」の3段階で差をつける

コピー・補足・注釈の3段階で明確にサイズ差をつけると、視線の順序が自然に伝わります。差が小さいとどこから読むか分からず、印象がぼやけます。1枚のバナーに載せる文章は、読み切れる分量に絞ります。

余白を「削らずに残す」

要素を詰め込むほど情報は伝わりにくくなります。周囲と要素間に余白を残すと、主役の要素が引き立ちます。余白は「空きスペース」ではなく、優先順位を伝えるための設計要素として扱います。

装飾の効果線・影・多色使いは、要素が増えるほど視認性を下げます。迷ったら足すのではなく引く方向で調整します。

掲載面別のバナーサイズと制作時の注意点

主要な媒体のサイズ目安は次のとおりです(2026年時点。各媒体の仕様は変更されるため、入稿前に公式の最新仕様を確認してください)。まず使う面のサイズを確定し、その比率に合わせてレイアウトを組みます。

掲載面

代表的なサイズ・比率

設計上の要点

ディスプレイ広告(PC)

300×250 / 728×90 / 160×600

正方形は情報を、横長は一言を優先。枠ごとに要素量を変える。

ディスプレイ広告(スマホ)

320×100 / 320×50

面積が狭い。コピーとボタンに絞る。

SNSフィード

1:1(1080×1080)/ 4:5

タイムラインで目を止める強い一言と画像を主役に。

SNSストーリーズ・縦型

9:16(1080×1920)

上下端は隠れやすい。重要要素は中央に置く。

サイト内バナー

掲載枠に依存

関心のある相手向け。具体的な内容まで書ける。

複数の面に出す場合は、1つのデザインを引き伸ばすのではなく、面ごとに要素量を調整した別バージョンを用意します。狭い面ほど要素を減らすのが原則です。

よくある失敗と改善の進め方

成果が出ないバナーには共通のパターンがあります。当てはまるものがあれば、優先順位の設計から見直します。

つまずきやすい点

  • 情報を詰め込み、主役が埋もれている
  • コピーが抽象的で、読み手の得が伝わらない
  • ボタンが目立たず、クリックできると分からない
  • 縮小表示で文字が読めない

改善の方向

  • 要素を削り、最優先の1つを大きくする
  • 数字や具体的な得に言い換える
  • アクセント色でボタンを独立させる
  • 実サイズで確認し、読めるまで減らす

改善は勘に頼らず、色違い・コピー違いなど1要素だけを変えた複数案を配信し、反応を比べて残す進め方が有効です。配信後は表示や反応のデータで検証し、次の制作に反映します。反応の見方はヒートマップ分析の考え方も参考になります。

まとめ

バナーデザインは、見た目の完成度よりも、情報の優先順位をどう設計するかで成果が決まります。要点は次の3つです。

  • 制作前に目的・ターゲット・掲載面を決め、要素を仕分けする。
  • 配色・文字・余白の3点を基準で整え、主役を引き立てる。
  • 掲載面ごとに要素量を調整し、実サイズで読めるか確認する。

自社でここまで運用する体制が難しい場合は、目的設計から制作・改善までを外部に相談する選択肢もあります。デザイン全般の相談はサービス一覧をご覧ください。

よくある質問

A

目的と頻度で判断します。社内で定期的に多数作るなら、型をテンプレート化して自作するとコストを抑えられます。新規顧客の獲得を狙う広告や、ブランドの印象を左右する重要な面は、設計から外部に依頼すると成果につながりやすくなります。まず重要度の高い数枚だけ外注し、型を社内に取り込む進め方もあります。

A

用途で選びます。手早く量産するならテンプレートが豊富なオンラインツール、細かい調整や入稿データの精度を求めるならデザイン専用ツールが向きます。まずは無料で使えるツールで型を作り、必要に応じて専用ツールへ移行すると無理がありません。

A

明確な上限はありませんが、広告用はキャッチコピー・補足・ボタン文言の3要素で合計20〜30文字前後に収めると読みやすくなります。狭いスマホ枠ではさらに減らします。文字量そのものより、最優先の一言が縮小時に読めるかを基準にすると判断しやすくなります。

A

2パターンから始めるのが基本です。一度に複数箇所を変えると原因が分からなくなるため、コピーか色など変える要素を1つに絞ります。十分な表示回数がたまってから比較し、反応のよい案を残して次の改善に進みます。

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