LINE公式アカウントの始め方は、無料プランでアカウントを作り、プロフィールと友だち追加の導線を整えてから配信を始める流れが基本です。開設そのものはメールアドレスがあれば10〜20分ほどで完了し、初期費用もかかりません。難しいのは開設後の運用で、友だちの集め方や配信内容を決めないまま止まってしまうケースが多く見られます。この記事は、店舗や中小企業でLINEを集客に使いたい担当者に向けて、開設の手順、料金プランの選び方、友だちを増やして配信を活かす運用のコツまでを、初めてでも迷わない順番で解説します。
LINE公式アカウントの始め方は5ステップで進める
LINE公式アカウントは、次の5ステップで始めるのが基本の流れです。まずアカウントを作り、集客の土台となる設定を整えてから配信に進むと、開設後に手が止まりにくくなります。
この記事の要点
- 開設は無料で始められ、月200通までの配信も0円の範囲でできる(2026年時点)
- 始め方は「アカウント作成→基本設定→友だち導線→配信準備→運用改善」の5ステップ
- 料金プランは無料で開始し、配信通数が増えてから有料に切り替える判断でよい
- 成果を分けるのは開設作業ではなく、友だちの集め方と配信の続け方
- アカウントを作成する:メールアドレスまたはLINEアカウントで登録する。
- 基本情報を設定する:アカウント名、プロフィール画像、あいさつメッセージを整える。
- 友だち追加の導線をつくる:QRコードや追加URLを発行し、店頭・サイト・SNSに設置する。
- 配信の準備をする:最初の配信内容と頻度、クーポンや特典の有無を決める。
- 運用しながら改善する:友だち数・開封・クリックを見て、内容と頻度を調整する。
以降で、各ステップの前提となる「LINE公式アカウントとは何か」「どのプランを選ぶか」から順に見ていきます。
LINE公式アカウントとは|個人のLINEとの違い
LINE公式アカウントとは、企業や店舗がLINE上で友だちになった利用者へ情報を届けられる、ビジネス向けのアカウントです。個人が使う通常のLINEとは目的も機能も異なり、多数の相手へ一斉にメッセージやクーポンを配信できる点が中心的な違いになります。運営は、LINEを提供するLINEヤフー株式会社が用意する管理画面(LINE Official Account Manager)から行います。
個人アカウントとの主な違いは次のとおりです。集客や販促を目的にするなら、機能面でも規約面でも公式アカウントを使う必要があります。
項目 | LINE公式アカウント | 個人のLINE |
|---|---|---|
主な用途 | 集客・販促・顧客への情報発信 | 個人間のやり取り |
一斉配信 | 友だち全員・属性別に配信できる | 基本は個別・グループのみ |
友だち数の上限 | 実質的に上限なく増やせる | ビジネス利用は規約上不可 |
分析機能 | 友だち数・開封・クリックを確認できる | なし |
クーポン・ショップカード | 発行・配布できる | なし |
店舗の来店促進やリピート獲得を狙うなら、地図検索対策と組み合わせると相乗効果が出やすくなります。あわせてMEO対策の基本も確認しておくと、来店前後の接点を設計しやすくなります。
料金プランは無料で始めて必要に応じて有料へ切り替える
LINE公式アカウントは月額0円のプランで始められ、配信通数が増えてから有料プランに切り替える判断で問題ありません。料金は「月額固定費」と「無料メッセージ通数」で決まり、無料枠を超えた分をどう扱うかがプランごとに異なります。以下は2026年時点の料金体系です(金額は税別。最新の内容はLINEヤフーの公式料金ページで確認してください)。
プラン | 月額 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
コミュニケーション | 0円 | 200通/月 | 追加不可 |
ライト | 5,000円 | 5,000通/月 | 追加不可 |
スタンダード | 15,000円 | 30,000通/月 | 従量課金(上限なく配信可) |
選び方の目安は、月の配信通数で考えると分かりやすくなります。友だちが少ない開始直後はコミュニケーションプラン(無料)で十分です。友だちが数百人を超え、月の配信通数が無料枠に収まらなくなったらライトへ、さらに配信量が増え無料枠超過分を配信し続けたい場合はスタンダードへ、と段階的に上げていきます。最初から有料プランを契約する必要はありません。
通数は「配信人数×メッセージ数」で数えます。友だち100人に3吹き出しのメッセージを送れば300通の消費です。無料枠200通は思ったより早く使い切るため、開始直後から通数を意識した配信設計にしておくと安心です。
開設の手順|アカウント作成から初期設定まで
開設は、アカウント作成から基本設定までを一度に済ませておくと、その後の運用がスムーズになります。作成自体は短時間で終わりますが、あいさつメッセージや友だち追加の導線を後回しにすると、最初の友だちに何も伝わらないまま終わってしまいます。次の順番で進めてください。
- アカウントを作成する:LINE公式アカウントの開設ページから、メールアドレスまたは個人のLINEアカウントで登録します。会社名・業種・アカウント名を入力すれば、無料プランのアカウントがすぐに発行されます。
- プロフィールを整える:アカウント名(表示名)、プロフィール画像、ステータスメッセージ、営業時間や所在地などの基本情報を設定します。友だちが最初に見る「顔」になるため、店名や事業内容が一目で分かる状態にします。
- あいさつメッセージを作る:友だち追加した瞬間に自動で届くメッセージを設定します。初回クーポンや、できること(予約・問い合わせ・お知らせ受け取り)を短く伝えると、追加直後の離脱を防げます。
- 応答方法を決める:問い合わせに対して「チャットで人が返信する」か「自動応答に任せる」かを選びます。少人数で運用するなら、営業時間外は自動応答、日中は手動チャット、といった併用が現実的です。
- 友だち追加の導線を用意する:管理画面でQRコードと追加URLを発行し、店頭POP・レジ横・名刺・ウェブサイト・他のSNSに設置します。追加のきっかけがなければ友だちは増えないため、ここは開設と同時に着手します。
認証済みアカウントにしたい場合は、この段階でLINEヤフーへ申請します。審査には数日かかりますが、未認証のままでも配信や運用は問題なく始められるため、まず開設して運用を回し始めるほうが先行します。
集客につなげる運用のコツ|友だちを増やし配信を続ける
成果を分けるのは開設作業ではなく、友だちの集め方と配信を続ける仕組みです。友だちが増えなければ配信は届かず、配信が止まれば友だちはブロックへ向かいます。次の3点を軸に運用を設計します。
追加のメリットを明確にして友だちを増やす
友だち追加は「登録すると何が得か」が伝わって初めて進みます。初回クーポン、限定情報、順番待ちや予約の受付など、追加する理由を用意します。オンラインとオフラインの両方に導線を置くのが基本です。
- 店頭にQRコード付きPOPを置き、会計時に一言添える
- ウェブサイトのヘッダー・フッターに追加ボタンを設置する
- Instagramのプロフィールやストーリーズから誘導する
- 初回クーポンなど「今すぐ追加する理由」を用意する
配信は頻度と内容のバランスをとる
配信は多すぎればブロック、少なすぎれば忘れられます。目安は週1回前後から始め、開封やブロック率を見ながら調整します。全員に同じ内容を送るのではなく、来店履歴や関心に応じて配信先を絞る(セグメント配信)と、無料枠の通数も節約できます。
数値を見て改善する
管理画面で、友だち数の増減・ブロック率・メッセージの開封・クリックを確認します。反応の良かった配信の傾向(曜日・時間帯・内容)を次に活かすことで、通数あたりの成果が上がっていきます。
運用の手が回らない、成果につながる設計を相談したいという場合は、外部の運用支援を検討する選択肢もあります。判断材料としてSNS運用代行の選び方やSNS運用代行の費用相場もあわせて確認してください。
LINEを含むSNSの集客設計や運用でお困りなら、目的に合わせた進め方を一緒に整理します。
始める前に押さえたいよくある失敗と注意点
LINE公式アカウントでつまずく原因の多くは、開設後の運用設計の抜けにあります。始める前に、次の失敗パターンを把握しておくと回避しやすくなります。
よくある失敗
- 友だち追加の導線を用意せず、開設しただけで放置する
- あいさつメッセージが未設定で、追加直後に何も伝わらない
- 通数の数え方を知らず、無料枠を数回の配信で使い切る
- 配信頻度が高すぎてブロックが増える
回避のポイント
- 開設と同時にQR・URLを店頭とサイトに設置する
- あいさつメッセージで特典とできることを伝える
- 「人数×吹き出し数」で通数を見積もってから配信する
- 週1回前後から始め、ブロック率を見て調整する
個人情報を扱う以上、配信の同意やプライバシーの扱いにも配慮が必要です。取得した情報の使い方をサイト側でも明示しておくと、利用者の安心につながります。
まとめ|無料で始めて運用で育てる
LINE公式アカウントの始め方は、無料プランで開設し、友だち追加の導線とあいさつメッセージを整えてから配信を始める流れが基本です。要点は次の4つです。
- 開設は無料・短時間ででき、初期費用はかからない(2026年時点)
- 料金は無料で始め、配信通数が無料枠を超えてから有料へ切り替える
- 友だち追加は「追加するメリット」と店頭・オンライン両方の導線で増やす
- 配信は週1回前後から、数値を見て頻度と内容を調整する
開設は入口にすぎず、成果は運用の継続で決まります。自社での運用設計や、他のSNS・問い合わせ導線との組み合わせに悩む場合は、SNS運用の支援もあわせて検討してください。サイト側の受け皿づくりは問い合わせを増やす方法も参考になります。



