メインコンテンツへスキップ
cataly design
ホームページの原稿の書き方|準備の手順と止まらない進め方
ナレッジ

ホームページの原稿の書き方|準備の手順と止まらない進め方

#Web制作#コーポレートサイト
公開日 2026.08.31更新日 2026.08.31
監修者 鹿又勇太
Share On
Share On

制作が遅れる原因の多くは、デザインではなく原稿

ホームページ制作が予定より遅れる原因の大半は、原稿が揃わないことです。デザインや実装は制作会社側で進みますが、原稿は発注側にしか書けない部分が残るため、ここで止まると全工程が止まります。

逆に言えば、原稿の準備方法さえ決めておけば進行は安定します。必要なのは文章力ではなく、誰が・いつまでに・どのページを・どれくらい書くかを着手前に決めることです。ここでは原稿が止まる理由と、白紙から書かずに用意する手順を整理します。

原稿が止まる3つの理由

原稿の遅延は、ほぼ次の3パターンに分類できます。

  1. 担当が決まっていない:「みんなで考えましょう」という状態は、誰も書かない状態と同じです。ページごとに1人の書き手を決めます
  2. 白紙から書こうとしている:ゼロから文章を作ろうとすると着手のハードルが上がります。社内にある既存資料を集めるところから始めます
  3. 決裁が最後に来る:書き上げてから経営層が確認し、方針からやり直しになるパターンです。書き始める前に方向性だけ承認を取ります

とくに3つ目は手戻りが大きくなります。原稿完成後ではなく、構成段階(どのページに何を書くか)で一度決裁を通してください。制作の全体像はホームページ制作の流れで確認できます。

ページ別に必要な文量の目安

必要な文量が分かると、作業量が見積もれます。コーポレートサイトの場合、目安は次のとおりです。

ページ

文量の目安

書く前に決めること

トップページ

300〜600字

会社を1文で説明する言葉

事業・サービス紹介

800〜1,500字/サービス

対象顧客と、解決する課題

会社概要

200〜400字+基本情報

沿革をどこまで載せるか

代表挨拶

400〜800字

創業の経緯か、これからの方針か

選ばれる理由・強み

600〜1,200字

他社と違う点を3つに絞る

採用情報

800〜1,500字

求める人物像と、働き方の実態

お問い合わせ

100〜200字

返信までの目安日数

10ページ規模のサイトなら、原稿量は合計で6,000〜1万字程度になります。1日1ページのペースでも2週間かかる計算です。制作開始と同時に着手しないと間に合いません。

白紙から書かない|社内資料の棚卸しから始める

原稿は新しく書くのではなく、既にある文章を集めて組み替えるのが最短です。次の5つを先に集めてください。

  • 会社案内・パンフレット:会社概要と沿革はほぼ流用できます
  • 営業資料・提案書:サービス説明として最も完成度が高い素材です
  • 過去の問い合わせメール:顧客が実際に使う言葉と、よくある疑問が分かります
  • 求人票:採用ページの原型になります
  • 社員へのヒアリングメモ:「なぜ当社が選ばれたか」を営業担当に3人聞くだけで、強みの根拠が出てきます

集めた素材は、そのまま使うのではなく、ページごとに振り分けてから不足分だけを書き足します。この進め方だと、新規に書く量は全体の3割程度に収まることが多くなります。

読まれる原稿の型|結論から書く

Webの文章は、印刷物と読まれ方が違います。訪問者は上から順に読まず、必要な情報を探して拾い読みします。そのため次の型に沿って書きます。

  1. 結論を最初の1文に置く:「当社は◯◯業界向けの△△を提供しています」から始めます
  2. 根拠を続ける:実績、年数、体制など、判断材料になる事実を書きます
  3. 具体例で補う:抽象的な強みは、事例や数値で裏づけないと伝わりません
  4. 1段落は3〜4文まで:スマートフォンでは長い段落が読まれません

あわせて避けたい表現もあります。「お客様に寄り添う」「高品質なサービス」といった言葉は、どの会社でも書けるため差になりません。「創業◯年」「対応エリアは◯◯」「初回対応は◯営業日以内」のように、検証できる事実に置き換えてください。社内用語や業界の略語は、初出で1行の説明を添えます。

問い合わせにつながる文面の考え方はホームページの問い合わせを増やす方法もあわせて参考になります。

AIを使うなら、ゼロからではなく整形に使う

生成AIを原稿づくりに使う場合、白紙から書かせるより、集めた素材を渡して整形させるほうが精度が上がります。会社の実態を知らない状態で書かせた文章は、どこの会社にも当てはまる内容になり、結局書き直しになるためです。

CatalyDesignでは自社のコーポレートブログを、AIが下書きを作り人が承認してから公開するフローで運用しています。この運用で分かったのは、AIが有効なのは「素材がある状態からの構成と整形」であり、素材を集める工程は人が担うということです。ヒアリングメモや営業資料を渡したうえで「この内容を400字で、結論から書いて」と指示する使い方であれば、原稿作成の時間は実際に短縮できます。

ただし、事実確認は人が行う前提が必要です。実績年数や取引先名など、間違えると信用に関わる部分は必ず原文と突き合わせてください。AIを業務に組み込む進め方は生成AIを業務に導入する手順にまとめています。

提出前のチェック項目

原稿を制作会社に渡す前に、次の6点を確認します。

  • 表記ゆれ:社名、サービス名、英数字の全角半角を統一する
  • 数字の時点:「創業30年」「従業員50名」がいつ時点の数字か
  • 事実確認:実績、資格、取引先名の掲載可否
  • 誇大表現:「業界No.1」「必ず」などは根拠がなければ使わない
  • 個人情報:社員の顔写真や氏名の掲載について本人の同意があるか
  • 他サイトからの転用がないか:他社サイトの文章をそのまま使うと著作権の問題になります

まとめ|原稿は準備の問題であって、文章力の問題ではない

原稿づくりで押さえておきたい点は次の5つです。

  1. ページごとに書き手を1人決める。全員で考える体制は進まない
  2. 10ページなら合計6,000〜1万字。制作開始と同時に着手する
  3. 白紙から書かず、会社案内・営業資料・問い合わせメールを先に集める
  4. 結論を最初の1文に置き、抽象的な形容詞を検証できる事実に置き換える
  5. AIは素材の整形に使い、素材集めと事実確認は人が担う

原稿作成を含めて依頼したい場合や、社内の情報整理の進め方から相談したい場合はサービス一覧をご確認ください。制作会社側の対応範囲を見極める観点はWeb制作会社の選び方で整理しています。

よくある質問

A

制作会社に依頼できますが、ヒアリングへの協力は必要です。1回60〜90分のヒアリングを数回行い、その内容をもとにライターが執筆する形が一般的です。完全に丸投げすると、他社と差のない内容になりやすい点は知っておいてください。

A

WordやGoogleドキュメントで、1ページ1ファイルに分けるのが基本です。見出しと本文の區別が分かるようにし、写真を入れたい位置にはメモを残します。PowerPointやPDFで渡すと制作側での転記作業が発生し、転記ミスの原因になります。

A

実際の顧客に「なぜ当社を選んだか」を聞くのが最も確実です。3〜5社に聞くと共通項が見えてきます。社内で考えると「丁寧な対応」のような抽象語になりがちですが、顧客の言葉では「連絡が当日中に返ってくる」のように具体的に返ってきます。

A

制作を止めず、ページ単位で分けて進めます。揃ったページからデザインに進む形にしておくと、一部の遅れが全体を止めません。どうしても間に合わないページは、公開後に追加する前提で先に公開する判断もできます。

A

公開後でも修正できますが、制作会社の対応範囲と費用の扱いを事前に確認しておく必要があります。CMSを導入していれば文言修正は自社で行えます。公開後に何を自分たちで直せるようにしておくかは、制作段階で決めておくと良い項目です。

Contact

制作のご依頼やサービスに関するお問い合わせ、
まだ案件化していないご相談など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

関連する記事

Search Consoleの使い方|見るべき4指標と改善の進め方
ナレッジ

Search Consoleの使い方|見るべき4指標と改善の進め方

#SEO#アクセス解析

Google Search Consoleは検索結果での見え方を確認する無料ツールです。GA4との違い、導入の3ステップ、見るべき4指標、数値から改善アクションに落とす3パターン、誤読しやすい注意点までを実務の順序で解説します。

ホームページ制作の見積書の見方|内訳と相見積もりの取り方
ナレッジ

ホームページ制作の見積書の見方|内訳と相見積もりの取り方

#Web制作#外注

ホームページ制作の見積書は、総額ではなく内訳の粒度で判断します。5つの構成ブロックと項目別の単価目安、「一式」表記を分解する質問の仕方、見積もりに含まれにくい費用、相見積もりの取り方までを発注前の順序で整理しました。

飲食店のホームページ制作|必要な情報と費用の目安・予約導線
ナレッジ

飲食店のホームページ制作|必要な情報と費用の目安・予約導線

#Web制作#MEO

飲食店のホームページ制作費用は20万〜80万円が目安です。グルメサイトとの役割分担、公式サイトに必要な情報、制作方法別の費用と維持コスト、地図検索やSNSとの連携、更新が止まらない体制の作り方までを整理しました。

他の記事をみる