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ワイヤーフレームとは|役割と作り方・作成ツールの選び方
制作Tips

ワイヤーフレームとは|役割と作り方・作成ツールの選び方

#Web制作
公開日 2026.09.14更新日 2026.09.14
監修者 鹿又勇太
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ワイヤーフレームとは、Webページのどこに何を置くかを、色や装飾を省いた線と枠で示した設計図です。デザインの見た目を決める前に情報の骨組みを固める工程で、ここを飛ばすと制作の途中で「やはり構成を変えたい」という手戻りが起きやすくなります。この記事では、ワイヤーフレームの役割、デザインカンプやモックアップとの違い、作成の基本手順、ツールの選び方までを、Webサイトを発注する事業者の視点で整理します。

ワイヤーフレームとは|ページ構成を決める設計図

ワイヤーフレームとは、Webページ内の要素の配置と優先順位を、色や写真を使わずに線画で示した設計図です。建築でいえば間取り図にあたり、「見た目」ではなく「何をどこに、どの順番で置くか」を決めるためのものです。

この記事の要点

  • ワイヤーフレームは、色や装飾の前に情報の配置と優先順位を決める設計図
  • デザインカンプ(色・装飾つきの完成見本)やモックアップ、動きを確認するプロトタイプとは役割が異なる
  • 目的とページの役割を先に決めてから、大まかな配置、要素の詳細の順に作り込む
  • 紙・スライドツール・専用デザインツールなど、関係者のスキルと目的で選ぶ

あえて色やあしらいを省くのには理由があります。見た目が入ると人はデザインの好みに目が向き、肝心の「情報の並び順」や「導線」への議論が後回しになりがちです。装飾を省くことで、関係者が構成そのものに集中して合意できます。ページの目的や情報整理の考え方は、UI/UXデザインとはの記事も参考になります。

デザインカンプ・モックアップ・プロトタイプとの違い

ワイヤーフレームは、制作工程の中で似た言葉と混同されやすいものです。それぞれ作る目的とタイミングが異なります。

名称

主な役割

色・装飾

作るタイミング

ワイヤーフレーム

要素の配置と優先順位を決める

基本的になし(線画)

設計の初期

デザインカンプ

配色・写真・装飾を反映した完成見本

あり(本番に近い)

ワイヤーフレーム合意後

モックアップ

実物に近い外観を確認する見本

あり

デザイン確定前後

プロトタイプ

クリックや画面遷移など動きを確認する

あり/なし

設計〜デザインの検証時

大まかには、ワイヤーフレームで「構成」を決め、デザインカンプで「見た目」を決め、プロトタイプで「動き」を確かめる、という順序で考えると整理しやすくなります。装飾を後回しにするほど、早い段階での方針変更がしやすくなります。

ワイヤーフレームを作る3つのメリット

ワイヤーフレームを挟む一番の利点は、制作後半の手戻りを減らせることです。具体的には次の3点があります。

1. 認識のズレを早い段階で防げる

発注側と制作側で「トップページに何を、どの順で載せるか」を、装飾のない図で早期に確認できます。文章や口頭では曖昧になりがちな配置を、目に見える形で合意できます。

2. 情報の優先順位を整理できる

限られた画面の中で、最初に見せるべき情報とそうでない情報を切り分けられます。伝えたいことを詰め込みすぎて、かえって何も伝わらない状態を避けられます。誰に何を届けるかの整理には、カスタマージャーニーマップとはで扱う考え方も役立ちます。

3. デザイン・実装の指示書になる

合意したワイヤーフレームは、そのままデザイナーやエンジニアへの指示書になります。「ここに問い合わせボタン」「この下に事例3件」といった要件が図で共有され、制作の判断が速くなります。

Cataly Design でも、デザイン着手前にワイヤーフレームで構成の合意を取ることを基本にしています。ここで各ページに載せる文字量や導線を決めておくと、原稿とデザインの往復が減り、公開までの進行が安定します。

ワイヤーフレームの作り方(5つの基本手順)

ワイヤーフレームは、いきなり画面を描き始めず、目的の整理から始めるのが基本です。おおまかに次の順で進めます。

  1. ページの目的とゴールを決める:そのページで訪問者にどう動いてほしいか(問い合わせ、資料請求、来店など)を1つに絞ります。
  2. 載せる情報を洗い出す:必要なコンテンツ(見出し、説明、実績、料金、問い合わせなど)を書き出します。原稿の準備はホームページの原稿の書き方もあわせて確認すると進めやすくなります。
  3. 優先順位を付けて並べる:洗い出した情報を、重要な順に上から並べます。最初に見せる要素を決めるのがこの段階の肝です。
  4. 大まかな配置(レイアウト)を描く:ヘッダー、メインビジュアル、本文、問い合わせ導線などのブロックを枠で配置します。まずは細部を気にせず全体像を作ります。
  5. 要素を具体化して調整する:各ブロックに入る見出しやボタンの文言、おおよその文字量を書き込み、関係者で確認して整えます。

最初から作り込みすぎないのがコツです。序盤は手描きや簡単な枠でよく、合意が取れてから精度を上げていくと、方針転換の負担が軽くなります。ページ設計はサイト制作全体の一工程です。前後の流れはホームページ制作の流れで確認できます。

ワイヤーフレーム作成ツールの選び方

ツールは「関係者が無理なく使えるか」を基準に選ぶのが現実的です。高機能なツールでも、確認する人が開けなければ合意は進みません。大きく3種類あります。

手軽に始められる手段

  • 紙とペン:思考を素早く形にでき、初期の発散に向く
  • PowerPoint・Googleスライド:多くの人が扱え、共有・コメントが容易

本格的に作り込む手段

  • 専用デザインツール(Figmaなど):再利用や共同編集に強く、そのままデザインへ移行しやすい
  • 一方で、確認だけの関係者には操作の学習が必要になる場合がある

2026年時点では、共同編集やコメントのしやすさからFigmaのようなブラウザで使えるツールが制作現場で広く用いられています。ただし発注側が確認するだけなら、閲覧用リンクや画像で共有すれば十分です。ツール選びで迷ったら、次の観点で確認すると絞り込めます。

  • 確認する関係者が、特別な準備なく閲覧・コメントできるか
  • 修正の反映と履歴の共有がしやすいか
  • 合意後にデザイン工程へスムーズに引き継げるか

ワイヤーフレームでよくある失敗と注意点

ワイヤーフレームは「構成を決める」ための工程です。目的から外れると、かえって時間がかかります。

初期段階で色やフォント、写真にこだわり込むと、構成の議論が止まります。序盤は装飾を持ち込まず、配置と優先順位に集中しましょう。

完璧な1案を長時間かけて作るより、粗い案を早く見せて意見をもらうほうが、結果的に手戻りが少なくなります。特に関係者が多い場合は、早めの共有が有効です。

また、ワイヤーフレームはあくまで設計図であり、実際の見た目や文章の印象は次のデザイン・原稿工程で決まります。ここで細部を作り込みすぎないことも、全体の進行を早めるポイントです。

サイトの構成づくりから、資料でポイントを確認したい方へ。

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まとめ

ワイヤーフレームは、Webページの構成と優先順位を装飾抜きで決める設計図です。要点を整理します。

  • デザインカンプ(見た目)やプロトタイプ(動き)とは役割が異なり、ワイヤーフレームは「構成」を担う
  • 目的の決定 → 情報の洗い出し → 優先順位付け → 配置 → 具体化、の順で作る
  • ツールは高機能さより、関係者が無理なく確認できるかで選ぶ
  • 序盤は作り込みすぎず、粗い案を早く共有して合意を取ると手戻りが減る

構成の設計から公開後まで一貫して進めたい場合は、Cataly Design のサービスもご確認ください。要件の整理段階からご相談いただけます。

よくある質問

A

ワイヤーフレームは色や装飾を省き、要素の配置と優先順位という「構成」を決める設計図です。一方デザインカンプは、配色・写真・装飾を反映した完成に近い見本で、「見た目」を確定するために作ります。先に構成をワイヤーフレームで固め、その後にデザインカンプで見た目を決める順序が一般的です。

A

紙とペンや、PowerPoint・Googleスライドなど身近なツールでも作成できます。まずはページの目的を決め、載せる情報を優先順位順に並べるだけでも、制作会社との認識合わせに役立ちます。ただし装飾や動きまで含めた精緻な設計は、専用ツールや制作会社に引き継ぐとスムーズです。

A

必ずしも全ページを同じ精度で作る必要はありません。トップページや問い合わせ・料金など、成果に直結する重要ページを優先して作り込み、下層ページはテンプレート的に共通化する進め方が現実的です。ページ数や目的に応じて濃淡を付けると効率的です。

A

サイトの目的や要件を整理した後、デザインに着手する前の設計段階で作ります。ここで構成を合意しておくと、以降のデザインや実装で大きな手戻りが起きにくくなります。原稿づくりと並行して進めると、文字量とレイアウトのズレを早く把握できます。

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